ケンブリッジルール

サッカーのこと

日本のクラブの成り立ちを考える。

Jリーグが人気じゃない理由のひとつに、日本のクラブの成り立ちが関係してると思うんです。
海外のクラブ、特にヨーロッパとかブラジル、アルゼンチンのクラブって、どのクラブも市民がサッカーしたくてクラブつくってるんですよね。
もともとサッカーって労働者が仕事の合間にプレーするもので、働きながらクラブに参加して、強いチームに人が集まって、試合してたら見物人も増えて、、、ってゼロから順を追って成り立っていきました。
一方でJリーグのクラブは大半が企業のサッカー部が前身です。つまり、企業の部活動だったんですよね。プロクラブを日本にも作ろうっていう機運が高まって、大企業のサッカー部がプロ化たわけなんです。
この両者の違いは「周りを巻き込んでいるか」。この違いが土台の部分で大きくちがいます。
ヨーロッパだと周りを巻き込んでいたので、クラブは地域にとっても身近な存在だし、移籍なんてシステムは昔はありませんでしたから、地元の人が多数います。地元の人がいるから、地域の人も応援したりってなるんですよね。
だけど、日本はいきなりプロクラブが地域に現れた。地域を巻き込まないで成立した。地元の人同士のやり取りをすっ飛ばして、プレーする人と観客の関係になってしまいました。
これだとやっぱり感情的な部分でクラブを見ることって減ってきて、ビジネスのドライな関係になっちゃうんですよね。
この差はすごく大きいと思います。歴史を重ねていけばなんとかなる話ではありません。
今、幸いにも松本山雅のようにほんとの地域から生まれたクラブができました。これはとても大きいことです。
松本山雅って観客動員数も小さいクラブの中では多い方ですし、地域の人も松本山雅って知ってて、しっかりと応援してると思うんです。
スタジアムに応援にいかないけど、応援している人。これってすごく大切なんです。
この潜在的に応援している人が大企業のクラブだといないと思うんです。
地域の人がサッカーはあまり関心はないけど、地元のクラブの動向には興味があって、気にしている人たち。この人たちが地域のクラブにはいるはずなんです。
この潜在的に応援している人をどれだけ抱えているかどうか。この差が人気の差になって来るのではないか。
どれだけ巻き込めるかどうか。
この差がヨーロッパと日本で如実に出てるクラブの差ではないでしょうか。